「はひー!お久しぶりです、ランボちゃん!」 「ハルさーん!」 綱吉がイタリアに渡った数年後にボヴィーノに戻り雷の守護者として修業を積んだ(らしい)ランボがボンゴレにやってきた。 その姿は大分と成長して、12歳になる今は、すでにハルの胸あたりに顔がある。 「・・・おい、アホ牛」 「へ・・・ぐはっ!!」 へ?の?さえ言わすことなく、思いっきり蹴りあげた。 あえてどこをかを明言してやらなかっただけ感謝してほしいものだ。 ハルが少しだけ視線を外した隙に行ったので、突然前屈み倒れこんだランボを心配そうに支えている。 「どうしたんですか?ランボちゃん!」 返事をしてください!と叫ぶけれど、ランボに返事をする余裕なんてない。 腰あたりまでのさらりと流れる髪の毛を耳にかけて、なんとかランボの顔をのぞきみようとしていた。 「ハル」 「はひ?なんですか?リボーンちゃん」 「ランボは平気だぞ」 「で、でも凄くつらそうですよ?」 おろおろと、今だに蹲っているランボを見る。 「こいつにはお得意のがまんがあるからな。これくらい平気だぞ」 「で、でも・・・」 尚も心配そうにランボを見るハルに、リボーンが最後にして絶大のひと押しを口にした。 「ツナが呼んでたぞ」 「ツナさんがですか?はひ、じゃあリボーンちゃん、ランボちゃんを見ていてあげてくださいね」 「ああ」 ツナの名前を出せば、即座にハルは立ち上がる。 少しだけ、痛んだ胸に眉を寄せた。 パタパタと慌ただしく立ち去ったハルを見送って、今だに蹲っているランボを見た。 「り、リボーン・・・なんで、突然・・・」 リボーンからけしかけるということは今まで全く持ってなかった。 リボーンが格下相手とは勝負をする気も起きないと言っているのは当然皆が知るところで。 その言葉の通り、リボーンからランボにけしかけることはなかった。 「4年」 「え?」 呟いたリボーンに、ランボがきょとんと見上げる。 「俺より4年早く生まれた罰だぞ」 「・・・り、理不尽だぁああああ!!!」 |