間男「あー・・・昨日は酷い目にあわされた・・・うっ、まだ酒が抜けない・・・」

六道「くふふ、おめでとうございます。というわけで、今日のお酒はこれですよ」

間男「グランゴジエっ・・・!くると思ってた!っていうか、どうやって手に入れたんだよ・・・」

六道「ご期待に沿えて何よりです。あ、僕は無難にテキーラで。入手方法は秘密です」

間男「二人で相談して打ち合わせたんじゃないだろうなー、くそう」

六道「あっはっは、止めてくださいよ、雲雀恭弥と相談なんて虫酸が走りますよ」

間男「笑い方変わるほどのことかなぁ・・・」

六道「くふふ、さぁ、お飲みなさい。ぐいっと、一気に」

間男「グランゴジエ一気飲みとかっ!死ねってかっ!何、そんなに怒ってんの!?」

六道「大丈夫ですよ。堕ちて巡るだけです」

間男「俺今生を精一杯生きたいから遠慮しとくっ!」



閑話休題。



六道「それにしても、君は本当に凝りませんよね」

間男「ん?・・・ああ。前世の話?」

六道「以前の君も同じように片思いをしている女性に片思いをするという、見事な一方通行っぷりを見せてくれました」

間男「うわー・・・報われねぇ・・・」

六道「前世の君は一応結婚したのは結婚しましたし、相手の女性のこともそれは大切にしてたんですが・・・」

間男「結婚したんだ・・・。・・・ですが?」

六道「愛してくれないからこそ、その優しさが酷く傷つくと、君の頬に平手を残して出ていきましたね」

間男「あー・・・」

六道「今の君を見ていると、同じ轍を踏みそうで」

間男「うーん・・・でもさ、多分前の俺は結婚したその人のことはちゃんと愛してたと思うんだよな。それが、恋慕の愛じゃなかっただけで」

六道「だからこそ、尚更苦しかったのでしょうけどね」

間男「うー・・・難しいなぁ・・・。ほら、骸が女の子とかだったら結婚してもうまくいきそうなのに」

六道「ああ、君は瓶ごとグランゴジエが飲みたかったのですね?どうぞ、遠慮なさらずに」

間男「どぅわぁああ!!ご、ごめんなさいっ!!」

六道「全く、僕が女とか鳥肌が立つようなことを言わないでください」

間男「いや、だって俺骸は愛でるものだと思ってるからさ!骸となら結婚してもうまくいくかなぁって」

六道「なんの根拠が・・・・・・というか、ちなみに君は雲雀恭弥をどう思ってるんですか?」

間男「え、親友」

六道「雲雀恭弥が親友で、僕が愛でるべき存在ですか・・・くふ・・・くは・・・くはは・・・・・・くはははははっ!」

間男「む、骸・・・!?」

六道「こうなったら世界に反逆してやるっ!!マフィアなんて殲滅してやるっ!!」

間男「あぁあっ!ツンデレ骸に元通りっ!?っていうか、反逆はジャンル違っ!」

六道「うるさいですよっ!何が愛でるべき存在ですか!僕は子どもかっ!馬鹿にするにもほどがありますっ!」

間男「違う!馬鹿になんてしてない!本気でぎゅーってしてなでなでしたいと思ってるんだっ!」

六道「堕ちろ!そして巡るなっ!!」

間男「えぇええ!?何が悪かった!?え、あ、ほっぺにチューもプラスしたほうが良かった?」

六道「真剣な顔で阿呆なこと言うんじゃありませんっ!だから君と僕ができてるとか物凄く鳥肌の立つ噂がたつんじゃないですかぁああ!!」

間男「え、え、まぶたにチューの方がよかったのかっ!?あ、でもごめん。俺の唇はハルのものだから」

六道「かみあわないっ!!しかも失恋したくせにっ!・・・・・・ぐすん、ぐすん・・・もう、僕嫌です・・・」

間男「あはは、冗談だって」

六道「どこからっ!・・・はぁ、もう疲れました・・・君の失恋の傷をえぐるとか一切できませんでしたし・・・」

間男「あっはっは。一対一で骸が俺にかなうと思うなよ?」

六道「その輝いた笑顔に三叉槍を思いっきりぶちかましてやりたいです」

間男「うん、遠慮する」






六道骸と一緒。



( あっはっは、今度皆の前でちゅーしてあげようか? )