「ツナさん!」

正直、俺もイタリアに毒されてるなぁとか、ハルが好きすぎるなぁとか、いろんなことを思ったけど。
いや、うんだって不可抗力だと思うんだ・・・あれ、見たらさ。

とりあえず・・・天使がやってきたと思った(恥ずかしいこと思ってるってのはわかってるんだよっ!!くそ!)。

だって、本当にそれくらいに可愛かった。


「・・・ハ、ル」
「どうですか?このドレス・・・似合ってますか?」
はひぃと語尾を下げながら言うハルは可愛い。


・・・できることなら今すぐちょっと先にある幹部の部屋の通りを抜けた先にある部屋に行きたいんだけど。
それでそのまま朝まで一緒にいろいろしたいんだけどなぁ・・・。
多分、あとでハルだけじゃなくて京子ちゃんにも怒られるからやめとこう。

ああもう、物凄く可愛い。

そういえば、ハルは内勤務だもんな・・・。
露出している腕や足は白くて、大きく開いた背中はつややかできれいだ。

・・・痕、つけたら怒られるんだろうな(でも、たぶん凄くきれいに咲きそうだな・・・)。


って、俺どんだけ欲求不満なんだよ・・・はは、あはは・・・は・・・。



「すごく可愛いよ」
「本当ですか?はひ、嬉しいです」
気を取り直して率直な感想を述べるとえへへと笑ったハルをぎゅっと抱きしめた。

抱きしめるだけで我慢してる俺をほめてほしいと思う。
腕の中でハルがクスクス笑っていたけど、俺は一時間くらいぎゅっと抱きしめたままだった。




「・・・おい、てめぇら・・・いちゃいちゃするのは構わねぇが。ツナ、てめぇは仕事が済んだのか?」
けれど、そんな俺の大切な時間はリボーンの出現によってあっさりと奪われた。


仕事・・・仕事・・・。

「・・・てへ」
「ぶち殺されてぇか、ダメツナ」

ガチャリとリボーンの愛銃が俺の頭に向く。
それに俺は瞬時にデスクの椅子に座った。


いや、リボーンが俺を撃つことはないって分かってるんだけど、条件反射っていうかさ・・・もうパブロンだかブロブフだかの犬みたいな感じかな。

兎に角、俺は書類を取って流し読みをしてサインをする。


「うー、折角可愛いハルがいるのにー」
「その可愛いハルをパーティで見せびらかしたければ、さっさとその仕事を終わらせやがれ」

うん、そりゃ分ってるんだけどさ。
うーくそ、何でこんなに書類ためたんだろう、俺。


「それにしても、随分背中を開けるタイプのドレスだな」

そういえば、俺って夏休みの宿題とか最後の方にためちゃうタイプだったんだよなぁ・・・。

「はひ?変ですか?」

夏休み入る前ははじめの方にして後で遊ぶぞー!とかって思ってたのに(まぁ、リボーンが来てからは遊ぶ暇すらなかったけど)。

「いや、似合ってるぜ、ベッラ。このまま連れ去りたいくらいにな」


毎日修行修行修行修行修行・・・って。


「何ハルをくどいてんだよ、リボーンっ!!」


ああくそ、油断も隙もないっ!!





君がいるだけでこの世界は輝くんだ



( だから、君がいる世界を護り続けるために、俺は何があっても君を護り続けるよ )