「京子、ちゃん」 ずっとずっと応援してくれていた彼女をじっと見つめる。 結局綱吉は日本本部に残るままになったけれど、やっぱり普通に生活をしている母親と連絡は取れない。 当然それは綱吉の傍にいることを選んだハルも同じで。 「そんな顔しないで・・・もっと、うれしそうな顔が見たいな」 頬に触れて微笑んでくれる京子に、ハルは少し泣きそうな顔で笑みを浮かべた。 「・・・はい」 優しくて、強くて、憧れていた大切な親友。 誰よりも自分の背を押してくれた、とても大好きな親友。 綱吉の傍にいることを選んでしまったから、もう逢えることはないけれど。 「大丈夫。永遠のさよならなんかじゃないよ。ツナ君達が頑張ってボンゴレに逆らえないようにしちゃえば、また外でも会えるよ」 「・・・はひ、そうですね」 ふふっと笑い合う。 それにね、と京子が切り出した。 「私、ハルちゃんの隣にいるツナ君が一番自然体だなぁって思ってたんだ。だから、ツナ君とハルちゃんが一緒にいる方が自然で、いない3年間の方が不自然だったの」 だからね、今嬉しいんだよ。 そう笑う京子の姿がにじんで、見えなくなる。 ぱちんと一度瞼を閉じれば現れて、それでも視界を侵食していく雫に京子が滲んだ。 「大丈夫。ずっとずっと離れていたって私達の想いは消えないよ。ツナ君はね、優柔不断で忘れんぼさんだからハルちゃんが傍にいて、しっかりと教えてあげないといけないけど。私は絶対に忘れないし、ハルちゃんが大切な友達だってこと、迷わない」 だから、大丈夫だよ。 そう微笑む京子の顔が涙で滲んで見えない。 けれど、ぽたりと手に落ちる雫に、京子も泣いているのだと分かった。 「京子ちゃん・・・っ!!」 「もうね、手紙は書かなくていいんだよ、ハルちゃん。言葉で伝えたらいいの」 ツナ君のことがどれだけ好きかって、思い知らせてやればいいんだよ。 そう笑う京子に、うんうんと何度も頷いた。 「ハルは、京子ちゃんのことが大好きです・・・ずっと、ずっと大切な友達です」 「ふふ、ツナ君に嫉妬されちゃうね・・・」 ぎゅうっとお互いを抱きしめあった。 神様、どうか聞こえるのならば。 近い未来みんなで笑い合える未来をください。 ああ、違う。 奇跡が起きるのを待たなくってもいいんだ。 だって、私は私の神様と一緒に奇跡を起こしてみせるから。 だから、 |