「ツナがどこにいるのか、確証があんのか?」 リボーンちゃんのちょっと戸惑ったような言葉に、頷いた。 分からないけど、分かる。 (あなたが、教えてくれてるんですよね) ツナさんの家系にあるという超直感・・・きっとそれ。 「はい。ツナさんは絶対にここにいます。ハルは、ツナさんを助けにいきます」 もう迷わない。 無力だ、なんて後悔している暇があるなら、ハルはせめてスタートラインまで走るしかないんです。 ツナさん、ツナさんはこんなにも重いものをたくさん背負っていたんですね。 きっとハルなんかじゃ理解できないほどたくさんのものを背負ってるんだってこと、知りました。 ツナさんの立場になることも、ツナさんになることも出来ないから、ハルは知ることしかできないですけど。 でも、ハルも教えてあげたいことがあるんです。 ツナさんに知ってほしいことがあるんです。 「わかった。出来る限り守護者を集める」 リボーンちゃんは本当なのか、なんて疑うことなく頷いてくれた。 絶望の中で、もしかしたら見えるかもしれない光にかけてくれたのかもしれない。 すぐさまリボーンちゃんは皆さんと連絡を取ってるみたいで、程なくして数人が集まってきてくれた。 「おい、アホ女!十代目を迎えに行くってどういうことだよ!」 「ハル、俺らが迎えに行くから、まっててくれな?」 そうやって優しく言ってくれるけど、隼人さんも武さんもボロボロで、涙が出そうになった。 「賛同しかねるね。君が待ってなきゃ綱吉が帰ってこれないだろ」 「ハル、貴方は待っていなさい」 恭弥さんや骸さんですら怪我をしていて、ツナさんは・・・って思うけど、必死で涙を堪えた。 会議室で、いつもツナさんがいる場所に座った。 「ハルは、ツナさんを迎えに行きます。ハルが行かなくちゃ、いけないんです」 待ってるだけじゃいられないんですよ。夫婦って『つがい』って言うんですよ。二つで一つのものだから、だから一緒にいないと、駄目なんです。 早く迎えに行って、って声が聞こえる。 「ツナさんがいる場所は広いんです。当てもなく探してたら、その間に何があるかわかりません」 だから、ハルも行きます。 絶対に絶対に譲りません、というと皆さんが諦めたような顔をした。 「全く、夫婦は似るっていうけど・・・超直感まで似るものなの?」 溜息を吐きながら恭弥さんが言った。 「そんなことあるとは思えませんが・・・それも面白いかもしれませんね」 そう言って骸さんがハルの手に手をそえて立たせてくれた。 未だ少し渋ってる隼人さんと、目があうと頷いてくれた武さんの方に顔を向けた。 「・・・絶対に俺らから離れんじゃねぇぞ?アホ女」 「はい。分かってます、隼人さん」 「何かあったらすぐ言ってくれな」 ガシガシと頭をかく隼人さんに頷いて、武さんの言葉にも頷いた。 最後にリボーンちゃんを見て。 「それじゃ、ボスを迎えに行くか」 「はい」 |